ノンフィクション作品『対馬の海に沈む』レビュー

『対馬の海に沈む』

あるJA職員の死から始まる本作

ノンフィクションというから実話

それが今回読んだ

窪田新之助 著

集英社 発行

2024年第22回 開高 健 ノンフィクション賞受賞作

『対馬の海に沈む』

身近な人が以前JAで働いていて

過酷なノルマの話など闇深い話を聞いたことがあったので読んでみました。

巨額の横領事件

舞台は日本と韓国の国境にある島対馬

JAで「神様」と呼ばれた男の溺死

執拗な取材の果て、辿り着いたのは、

国境の島に蠢く人間の、深い闇だった。

事実は小説より奇なりという言葉があるように

実際起こった事件は

想像のはるか上をいくと思った出来事でした。

過疎が進む島で日本一の営業成績を何年も達成する

西山

常識では考えられないことが行われていて

その出来事についての

至った経緯や背景が細かな取材から書き出されています。

福岡に住んでいながらこんな事件があったことさえ知らず

一個人の犯罪というだけではなく

組織の幹部や島民、制度や体制、掛け金の受け取り手

様々な思惑が絡み合った事件を知れました。

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