今回読んだ本は、
毎回ラストのどんでん返しに驚かされる
中山七里さんの
「ラスプーチンの庭」
医療をテーマにした犬養刑事のシリーズの六作目
あらすじ
警視庁捜査一課の犬養隼人は、
娘の入院仲間だった少年の告別式に参加することに。
自宅療養に切り替えた彼の遺体は奇妙な痣だらけだったが、
両親は心当たりがないという。
さらに翌月、同じような痣のある自殺死体が発見される。
検死の結果いずれも事件性なしと判断されたが、
納得できない犬養が独自に捜査を進めると、
謎の医療団体に行き当たり……
読み終わって
この犬養隼人のシリーズ
どんでん返しはさることながら
犯人の犯行動機
事件に至った生い立ちや過去に悲しみや憤りも感じ
毎回やるせない気持ちにもなります。
今回の犯人もごく一般の幸せな家庭に育った子供時代に
誰にでも起こり得るような不幸に見舞われた。
社会の弱者に焦点を合わせた作品が多いと感んじる中山先生の小説
読み終わって清々しい気持ちになるかというと違うかもしれませんが
ミステリーを通じて毎回、深く考えさせられる
全ての作品がお勧めです。
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