一生 頭がよくなり続ける すごい脳の使い方
2023年2月25日に読み終えたのは
サンマーク出版 加藤 俊徳 著
「一生 頭がよくなり続ける すごい脳の使い方」
人体の中で一番解明されていない箇所「脳」
怠け者で省エネを好むと言われています
その「脳」をフルで活用できたらもっと凄いことができるのではないか
脳の最盛期は50代
と言う脳科学者の 著者からの提言
学生時代は、嫌いだった勉強が
大人になって好きになった
「大人には大人の勉強方がある」
「脳は使い方次第で一生成長しつづける」
楽しんで勉強していきたいです^ – ^
著者 紹介
加藤 俊徳(かとう としのり)
脳内科医、医学博士。
加藤プラチナクリニック院長。
株式会社脳の学校代表。
昭和大学客員教授。
発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家。
脳番地トレーニング、脳活音読法の提唱者。
14歳の時に「脳を鍛える方法」を求めて医学部への進学を決意。
1991年に、現在、世界700ヵ所以上の施設で使われる脳活動計測fN I R S(エフニルス)法を発見。
1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科でアルツハイマー病やMRI脳画像の研究に従事。
ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅延証」を発見。
独自開発した加藤式MRI脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。
脳の成長段階、強み・弱みの脳番地を診断し、薬だけに頼らない脳番地トレーニング処方を行う。
著書に、『脳の教科書』『脳の名医が教える すごい自己肯定感』『ADHDコンプレックスの為の〝脳番地〝トレーニング』『1万人の脳を見た名医が教えるすごい左利き』など多数
8つの脳番地
本書では脳の中でぶしょのような役割を果たす場所をそれぞれの役割に基づいて「脳番地」となづけられ知って欲しい8つの脳番地があります。
思考系脳番地・・・思考・意欲・想像力を司り、何かを考える時に働く。脳番地のリーダーであり、会社にたとえるなら社長の役割を担う。それぞれの脳番地に指示を出し、仕事をさせるのが得意。どの脳番地とも交流を持つが、特に理解系、記憶系と連携することで能力がアップする。
理解系脳番地・・・目や耳から入ってきた情報を理解する。わからないことに対して、推測して理解しようとする際にも働く。現場リーダー的存在。思考系のパートナーであり、脳の情報調査機関のような立場。聴覚系、視覚系、記憶系から入ってくる情報を統合し、思考系と相談しながら情報を取捨選択。必要なものを記憶系に渡す。
記憶系脳番地・・・物を覚えたり、思い出したりするときに働く。情報を蓄積させ、使いこなす。記憶を司る海馬の周囲に位置する。ストレスに弱い海馬ちゃんと一緒にいて、自分一人では働かない怠け者。モニターで他の脳番地を観察し、集まった短期記憶から必要なものを長期記憶に移動させている。感情系、思考系、理解系と仲良し。
感情系脳番地・・・喜怒哀楽を感じ、表現する。生涯にわたり成長を続け、老化が遅いのが特徴。脳番地の中で一番老化しにくく、死ぬまで成長し続ける特徴をもつ。脳番地の影のボス的存在。記憶系とは近所に住んでいるため仲良しで、感情系がしっかり動くことで記憶が定着しやすくなる。
伝達系脳番地・・・コミュニケーションを通じて意思疎通を行う。脳の中の広報担当・報道官的存在。記憶系、理解系、運動系、聴覚系、視覚系と仲良し。伝達系を活躍させることで怠け物の記憶系が働き出す。ちなみに左脳の伝達系は脳の中でいちばんの働き者。
運動系脳番地・・・手、足、口、など体を動かすこと全般に関わる。脳の中でもっとも早く成長を始める。全ての脳番地のエネルギー源。まず最初に運動系脳番地がしっかり働くことで、すべての脳番地がパワーアップする。手、足、口を動かすだけでなく、実は私たちの行動のスケジュール管理もしている。
視覚系脳番地・・・目で見た映像や画像、読んだ文章を脳に集積させる。目で見た情報を理解系、運動系、記憶系に渡す。好きなもの、みたいものやもともと知っているものを優先して見る癖がある。視覚系を鍛えると、短時間で得られる情報が増える。疲労で能力がダウンする。
聴覚系脳番地・・・耳で聞いた言葉や音を脳に集積させるために働く。耳から聞こえてきた情報を理解系、思考系、運動系、記憶系に渡す。好きなもの、聞きたいものやもともと知っているものを優先して聞く癖がある。記憶系は、視覚系の情報よりも聴覚系の情報に反応しやすい。
大人の勉強法
情報を生かすも殺すも思考系次第
まず、思考系脳番地を動かすことで、トップダウン式で他の脳番地も動き始めます。
思考系脳番地がサボり気味の場合、1日の始まりにその日のスケジュールを立ててみたり、家族や同僚の長所を3つ見つけたりなどして、思考が動き出すように働きかけるのが効果的です。
思考系と理解系の関係性が成果を左右する
記憶系が働きやすい環境を整える
記憶系脳番地は基本的に他の脳番地の働きが弱いと出番が減り、これ幸いとばかりにどんどん怠けます。すると「記憶力が落ちた」という錯覚に陥ります。
海馬を含め、記憶系脳番地の働きをよくするには、ストレスを溜め込まないようにすることも重要なポイントです。
記憶力アップには感情系と伝達系の働きが欠かせない
頭が働かない時は身体を動かす
大人の記憶力アップ法
何かを覚えたいときは、「覚えよう」と思うより「理解しよう」と頭を働かせるのが正解
喜怒哀楽で記憶力がぐんとアップする
ワクワクした前向きな感情で勉強に向かうことで勉強そのものがすきになる必要はない。
「なるほど、わかった」と理解出来れば記憶に残る。
繰り返し入ってくる情報は長期記憶へ送られる
復習をすることがカギになります、その日のうちに復習で記憶の定着率がアップする。
復習をする際は、真ん中からと意識的に順番をかえることで、知識をまんべんなく身につけていくことができます。
復習をするときは、記憶に残りにくい真ん中から始めたり、復習回数を増やすというのが賢いやり方です。
大人の脳をやる気にさせる学び方
私たちは好きなものしか見ていないし、聞こえていない
視覚系と聴覚系には、情報を選り好みする選択性が備わっています。
興味があること、好きなもの、見聞きしたことがあるもの。これらは、もうすでに記憶の倉庫に格納されている状態です。
勉強でも知識を深めたいと思っている分野でも、それに関するキーワードとあらかじめ顔馴染みになっておくこと。これが重要です。覚えたい知識と自分の親密度をどんどんあげていくのです。
参考書をパラパラめくって「これ知ってる」のページから始める
脳は好きなものと好きでないものを明確に差別します。この特性を活かすためにも、退屈なものを退屈なところから読み始めてはいけないのです。
2時間勉強するよりも、10分の勉強を12日間つづけよう(連続性のあることに対して、脳はとてもよく働きます)
脳は、新しい情報に触れた際、どの脳番地を働かせればいいのか混乱し、情報処理がうまくいきません。
脳が新しい勉強を受け入れて、好意的に働き出すまでに必要な時間は、おおよそ75時間
アウトプットを意識しながら勉強する
記憶力がいいというのは、覚える力も必要ですが、それ以上に大切なのは、使いたいときにいつでも覚えたことを引き出せる能力です。
脳の連携プレーを高めるために活躍するのが、伝達系脳番地です。
そもそも脳は情報をインプットするときだけでなく、アウトプットのために取り込んだ情報を思い起こそうとしたときのほうがより強く記憶される「出力強化性」が備わっているため、記憶力の向上にもアウトプットは欠かせません。
脳番地の特徴を活かした勉強法
女性は聴覚、男性は視覚からの勉強が相性が良い
視覚系と聴覚系は、人によってどちらがより優位に働くかが決まっています。
視覚派も聴覚派も音読で聴覚トレーニングは必須
なぜなら、聴覚は視覚よりも記憶に直結し、記憶の一時保管庫である海馬にアクセスしやすいという特徴があるからです。
それくらい、耳から入ってくる情報は脳の働きを左右するものなのです。
ウォーキングで脳の情報処理能力をアップする
運動系は脳全体を回すトリガーであり、運動をしないと頭が悪くなってしまいます。
就寝前に復習したらそのあとスマホを見てはいけない
脳には、より最新の情報を上書きするような仕組みがあります。
1日の終わりに今日を振り返ったらさっさと寝る。これが記憶力を高める寝る前の勉強法です。
大人の能力を強化する習慣術
脳はデッドラインが大好物
脳には、デッドライン(期限)を設けたほうが働きやすくなるという特性があります。
脳にとって作業しやすい時間は20〜50分。
記憶を司る海馬は、時間と関連づけることで、迷いなく働いてくれるようになることが脳科学で明らかになっています。
勉強を始める前に5分間、参考書をパラパラ見る
朝の短い時間で勉強し、それを1日かけて定着させる
解答よりも答え合わせに時間をかける
答え合わせをしながら、どうして間違えたのかに気づいたり、解き方のポイントを再確認したりしている間思考系脳番地が刺激されます。思考系脳番地が働くとその問題に関する理解度や記憶力を深めることができます。
ドーパミンがでてりるとき記憶の定着率がアップする
ドーパミンは、自分が目指す姿を声に出して言うだけでも放出されます。
勉強中に集中力が切れてきたときは視覚系を休ませる
いちばんいいのは、静かな場所で目を閉じて何もしないこと。視覚系脳番地を休ませ、情報を断つことが最高のリフレッシュです。
「休みボケ」は脳が「よい変化」をしている証拠
使いすぎた脳番地を休め、いつもはあまり使っていない脳番地を刺激する。そうやって脳のメンテナンスを定期的に行うために、意識的に、今の状態から離脱する習慣を持つことも大人には必要です。
おわりに
この本は、学び直したいと思っている大人にとって希望の書です^ – ^
大人になってから学生時代にはなかった勉強よくが出てきた。
視覚取得の為に新しい分野を勉強している。
転職のために新しい知識と技術を身に付けたい。
こんなふうに大人になってから勉強をスタートする人たちが、短い時間でどうやったら新しい知識を脳に定着させることができるのか、本書ではその方法を脳科学的に紹介します。
かくいう私も今年資格の試験に挑戦します☺️
年齢を理由に諦めていたことを挑戦させてくれる本書
最後に勇気とやる気が出る言葉
「脳の成長はいくつになっても右肩上がり」
一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方 [ 加藤 俊徳 ]
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