夕木春央ミステリー「十戒」レビュー

『十戒』

今回読んだ本は、

夕木春央 著

講談社 発行

『十戒』

帯のブログ「本」週刊ランキング2週連続第1位というのに惹かれ手に取りました。

夕木さんの本は、以前『方舟』も読んだことがあります。

あらすじ

浪人中の理英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。

島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。

島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、

そして、十の戒律が書かれた紙片が残されていた。

この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。

守れなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる。

犯人が下す神罰を恐れながら、

「十戒」に従う3日間が始まった。

犯人を見つけてはならない。

それが、私たちに課された戒律だった。

読み終わって。。。感想

夕木さんの本を読むのは2回目

以前読んだ『方舟』も脱出不可能な状況での連続殺人と

意外な犯人

『十戒』を読み終わって感じた感想は、状況や、犯人の設定など似てるなと思ったこともあったけど

単純にシチュエーションを設定してから物語を膨らませていく書き方なのかなと感じました。😆

今作では無人島で発見された同行者の死体から

島内にあった爆弾の材料が関係して事件が発展していきましす。

そして

犯人から戒律が定められ

それを破ると党内で爆発が起こるという脅しにより

島外への自由な連絡や島から脱出、犯人を特定することもできない

極限の状況に仕組まれ

第二、第三の事件が起こります

制限をかけることで緊張感が強まり

単純なことが複雑になる

そしてまさかこの人がという結末もあり

夕木さんの小説の面白いところが全て味わえました☺️

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