青崎 有吾『地雷グリコ』レビュー

地雷グリコ

今回読んだ本は、

青崎 有吾 著

KADOKAWA 発行

『地雷グリコ』です

・グリコ

・神経衰弱

・じゃんけん

・だるまさんが転んだ

・ポーカ

誰もがやったことがある遊びに

新たなルールを加えて

少しだけ複雑にする

加えられたルールによって攻め方守り方が変わり

ルールの隙をついた攻防が出来るようになって

より心理戦の要素が強くなり

運以上に頭脳の戦いが出来るところが

魅力となっておりました。

五つの勝負

グリコ→地雷グリコ

ジャンケンで勝ったら階段を上がる

シンプルなゲーム

ただし対戦相手の仕掛けた「地雷」

段を避ける必要あり。

神経衰弱→坊主衰弱

百人一首の絵札を使った神経衰弱。

〈男〉と〈姫〉のペアを揃える

〈坊主〉をめくると一発アウト

ジャンケン→自由律ジャンケン

グー、チョキ、パー、プラス

プレイヤーが考案する

〈独自手〉2種ありの

ジャンケン対決

だるまさんが転んだ→だるまさんがかぞえた

「転んだじゃなくて、かぞえた」

鬼がいつふりむくかは

〈入札〉しだい。

進むか止まるか心理戦

ポーカー→フォールームポーカー

4部屋に伏せられた52枚のトランプ。

推理と記憶力を頼りに、

理想の役を作り出す。

読み終わって

素直な感想は、

女子高生版カイジ

最終章では、現に換金できるコインを掛け合って

高額レートの勝負をするなど

ヒリヒリする場面もありました。

シンプルなゲームのルールの範囲内で

主人公の真兎が裏をかいた勝負をかけてきたり

時には、言質をとり新たなルールを作り

勝負を仕掛ける

一つ一つのゲームで章が終わる

短編集ですが。

話は繋がっており

女子高生の友情の話も出ており

読んだ後は、清々しく晴れやかな気持ちにもなれます。

短編集は、苦手意識がありましたが

サクサク読み進めていけ

グロい部分もなく

読みやすく

あっという間に読み終え

お勧めです。

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