謎の香りはパン屋から
今回読んだ本は、
2025年第23回「このミステリーがすごい!」大賞
土屋うさぎ 著
宝島社出版
『謎の香りはパン屋から』です
本作は、
クロワッサン、フランスパン、シナモンロール、チョココロネ、カレーパンに
ちなんだお話の中に
日常で起こる謎を
鋭い観察眼と粘り強い考察で
一つ一つ解決していく物語です。
お話の最後には、
各章のキーワードになったパンの
出来た背景や関することも載せられていて
ミステリー以外に
楽しめるところも魅力です。
各章
・焦げたクロワッサン
・夢見るフランスパン
・恋するシナモンロール
・さよならチョココロネ
・思い出のカレーパン
そろぞれの章が可愛いタイトルで
凄惨な事件などは起こらないので
グロい描写が苦手な方にも楽しんで読んでいけます。
また、パン屋さんで起こることに着目されているので
パンが美味しそうに描かれていて
読んでいて食べたくなってきます。 ☺️
チョココロネの章など
普段食べないのに
食べた時の思い出がふと蘇って
無性に食べてくなりました。
食べた記憶は、いつまでも残っているんだなと気付かされました。
美味しいミステリー
主人公の大学生の小春ちゃん
夢は、漫画家になると
コンテストに作品を応募するも
箸にも棒にもかからない状態
食費を浮かせるっていう理由から
パン屋さんでアルバイトをしています。
夢に向かって一生懸命な姿と
パン屋さんで知り合う仲間のやお客さんとの触れ合い
日常に潜む幸せと一緒に優しいミステリーも堪能できます。
日々の生活に疲れちゃったと思った時に
読んで頑張ろうと元気をもらえる作品です。
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