「月とアマリリス」
今回読んだ本は、
町田そのこさんの
『月とアマリリス』です
北九州の山中で発見された白骨化した遺体から
物語が始まっていきます
面白いけど面白いと言うだけでは
言い尽くせない
深く悲しく読んでいてやるせ無くなる気持ちになりましたが
2025年一番の本でした。
物語の舞台
事件は福岡県の北九州市で発覚します。
福岡県で生まれ育った私には
北九州がどんな地域でどんな人たちが住んでいるのか
よくわかったり
実際に起こった北九州連続監禁事件も
意識されて書かれているのではと思わせる箇所もあったりと
それを込みで
読んでいてすごく想像しやすく
物語に入り込めました。
また、本作で取り上げられている問題は、
イジメや、報道のあり方、LGBT、愛情障害、DV、洗脳など多岐に渡り
一つの物語にとても重厚なお話がこの一冊にまとめられてたと感じました。
とても重たく陰鬱なテーマのお話の中にも
祖父母の孫を思う愛も描かれており
涙する場面があったりと
とても素晴らしい本でした。



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