テスカトリポカ

テスカトリポカ

今回読んだ本は本

株式会社KADOKAWA 発行

佐藤 究 著

「テスカトリポカ」

ジャンルで言うと

僕の好きな

ドス黒く暗い

ノワール小説(暗黒小説)だと思います。

しかもとびきり

上級の!!

読んでて暗い気持ちになる

ハッピーエンドはないと分かっていながら

それでも次が気になる。

ノワール小説

ノワール小説(暗黒小説)・・・

「暗黒小説」はフランス語の「ロマン・ノワール(roman noir)」の訳語で、第二次世界大戦後、アメリカのハードボイルド小説の影響下で書かれたフランス産のミステリー小説を指す。[要出典]ハメットやチャンドラーの私立探偵物と違い、犯罪者を主人公に据えた作品が多いのが特徴。代表的な作家として、ギャング出身のジョゼ・ジョヴァンニ、極左志向のジャン=パトリック・マンシェットなどが挙げられる。

この「ロマン・ノワール」という通称は逆輸入の形で本国アメリカでも定着し、ジェイムズ・エルロイや旧世代作家のジム・トンプスンの作品もそう呼ばれるようになった。

日本では大藪春彦や梁石日らが先駆けとなり、藤田宜永などの冒険小説作家が執筆した。また1990年代からは馳星周、東野圭吾、逢坂剛などの作家が執筆している。

大藪春彦、馳星周、逢坂剛などのハードボイルド要素を加え、激しい暴力を描いたものや、梁石日など自叙伝的なもの、東野圭吾の現代ミステリー風なものと幅広い。

あらすじ

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会う。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へ向かった。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年、土方コシモは、バルミロに見いだされ、知らぬ間に彼らの犯罪に巻き込まれていく。

海を超えて交差する運命の背後に、滅亡した王国の恐るべき神の影がちらつく。

人間は暴力から逃れられるのか。

誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕をあける。

読み終わって

まず読み始めてから

読んでる途中

出てくる全てのキャラクターが

深い闇を抱えていて

気が滅入ってしまう‼️

故郷の麻薬密売人から日本に逃れてきた女

その女も日本で麻薬中毒になる

医学界から追放された闇医者

子供達の為に奔走するコカイン中毒の女

臓器を売られる為に集められた無戸籍児たち

インドネシア、中国、日本、メキシコの裏社会の住人

不幸な環境で両親を殺し、少年院内でも殺しをしてしまった孤独の少年

人間の子供の骨を加工して作ったナイフや頭蓋骨のオブジェを買う客

出てくる人

ほぼほぼ悪か、クズ

まだまだ沢山いるけど一つの物語の中によくこれだけの悪と闇を抱えたキャラクターを登場させたことに

話の奥深さを感じさせてくれました

そして

闇のビジネス

日本人の子供の

心臓の密売

可哀想な子達が可哀想な終わり方をします。

そして悲惨な拷問

圧倒的な取材量で

古代文明と現代社会を繋ぎ

物語をリアルに感じさせてくれます。

あまり書くとネタバレになっちゃうので

このくらいで

文章の量は、かなり多い大作ですが

読み始めると闇の中に引き摺り込まれ

あっという間に読み終えてしまいました。

世界の闇を読んでみたい

まだ見ぬ闇を読んでみたい

個人的には大好きな作品です

たまにはこんな小説もいいかもです

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