戦慄のサイコサスペンス「復讐の泥沼」レビュー

くわがきあゆ 『復讐の泥沼』

ダークな作品が好きな私が今回読んだ本は、

表紙の禍々しさと

企みに満ちた戦慄のサイコサスペンスという文字に惹かれて

くわがき あゆ 著

宝島社 発行

『復讐の泥沼』

を読みました。

あらすじ

古民家カフェの崩壊事故に巻き込まれ、一緒にいた盛岡颯一を失った日羽光は、

彼を見捨てた医療従事者らしき二人の男を探していた。

なぜ彼らは、颯一を助けようとしなかったのか、

問い質さねば気が済まなかったのだ。

やがて光は男の一人の身許を特定して接触を図るが、

彼は、突如として何者かに銃殺されてしまう。

一方、もう一人の男・薬師も光の行方を追っていた。

戦慄のサイコサスペンス!

衝撃のサイコサスペンス

単純に愛する人を失った復讐劇かと思って読み進めていましたが

全くの見当違いでした。

誰かの為に一生懸命になればなるほど

他の誰かを自然と絶望に陥れてしまう女

そして人の絶望した顔がどうしてもみたい男

そんな二人が交わろうとする内容でした。

中々話の展開が読めていけなかったけど

徐々に伏線を回収していく文章の構成や、

謎が解明していくところなど

わかった時の悍ましさは、必見です。

無意識の悪ほど残酷で恐ろしいそして美しいところもある

そう思った作品でした。

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