我孫子 武丸「殺戮にいたる病」レビュー

『殺戮にいたる病』

今回読んだ本は、

我孫子 武丸さんの

『殺戮にいたる病』です。

我孫子 武丸さん

初めて読む作家さんでよくわからないなと

思っていたけど

子供の頃流行ったゲーム

「かまいたちの夜」の脚本を手がけた方だと知り

俄然読んでみたくなりました。

あらすじ

東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるシリアルキラーが出現した。

繰り返される陵辱の果ての惨殺。

冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、

とらえようのない時代の悪夢と闇、

平凡な中流家庭の孕む病理を鮮烈無比にえぐる問題作。

読み終わって

久々に中々のエログロい作品でした。

そういったダークな小説(ノワール)が好きなので

どんどん読んでいけたけど

苦手な人は吐き気がするかもしれない

そんな

圧倒的なシリアルキラーの

内面から行動まで表現されていて

人としての高いレベルの愛を追い求める犯人が

崇高なことをしているような錯覚さえ覚えました。

また、衝撃のラストを知りまた初めから読んでみたい、

そんな文章構成も面白かったです。

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