現役医師が描く医療✖️ミステリ『禁忌の子』レビュー

『禁忌の子』

今回読んだ本は

現役のお医者さん

山口 未桜 さんの描く

医療とミステリーが融合した

第34回 鮎川哲也賞受賞作

『禁忌の子』です。

現役のお医者さんが描いているだけあって

専門用語がいたるところで出てきて

描写もリアルなのでより正確な情景お思い浮かべられることと

話に奥深さも与えてくれました。

あらすじ

救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。

その身許不明の遺体「きゅうきゅう十二」は、なんと武田と瓜二つ出会った。

彼は、なぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、

武田は、旧友で医師の城崎と共に調査を始める。

しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、

相手が密室内で死体となって発見されてしまう。

自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは・・・

読み終わって

自分と瓜二つの溺死体

フィクションだから描き出せた

小説の世界観は、

現実に起こりそうな描写を織り交ぜた書き方で

起こりそうにないような事でも

読んでいて違和感なく次に読み進められ

事件の詳細が分かるにつれグロくない話の内容なのに

寒気さえ感じさせる内容でした。

そしてタイトルの『禁忌の子』がピッタリという印象も与えてくれました。

ミステリの終わりは、救いようがない結末を迎えることが多い中

すごく小さいけど光も見えてくるそんな結末でした。

また

本作の重要人物

謎を明らかにしてく医師、城崎

その続編がまた出るというこのなので楽しみです。

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