浅野 皓生『責任』
今回読んだ本は、
第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 優秀賞受賞作
浅野 皓生さんの
『責任』
一時期、横溝正史にすごくハマっていて
金田一耕助のシリーズを読み漁っていた縁もあり
受賞作を読んでみようと手に取りました。
あらすじ
雪の深夜の当直中、刑事の松野徹は不審車両に遭遇し職務質問する。
運転手の藤池光彦は急発進、徹は追跡するが車は交差点に突っ込み、光彦と通りかかった車の家族四人が死亡する大惨事となる。
警察への批判が強まりかけたとき、光彦が事件直前に強盗致傷事件を起こしていたと判明、非難は遺族に集中した。冤罪を疑う光彦の両親から再捜査を嘆願された徹は、自責の念に誘われるように引き受けてしまう。
新事実など出てきようがない、はずだったが…
読み終わって
状況的に疑いようのない事件で真相は、暴いた
でも
真実には辿り着いていないのではないか?
そんなちょっとした違和感に
刑事の感が反応する
意表をつく伏線や難解なトリックは、出てこず
地道な操作と経験が導き出すお話
そんな小説が一番面白いのではないかそう思った一冊でした。
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